名作ドラマ『イキのいい奴』キャストの現在と再放送・配信の真実
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本作の伝説的な評価を決定づけたのは、役柄と渾然一体となったキャスト陣の凄まじい演技力でした。放送当時から現在に至るまで、主要キャストが歩んできたキャリアと現在の姿を追います。
親方・駿太郎役を演じた小林薫は、本作で見せた「厳しさと色気が同居する職人像」で演技派としての評価を不動のものにしました。後に『深夜食堂』シリーズなどで世界的な支持を集めるマスター役の原点が、この『イキのいい奴』の寿司職人姿にあることはファンの間でも広く知られています。70代を迎えた現在も映画・舞台・ドラマで唯一無二の存在感を放ち続けています。
そして、本作最大のトピックが、駿太郎の妻・おみち(後にヤスと結ばれる重要なヒロイン)を演じた若村麻由美の女優デビューです。仲代達矢主宰の「無名塾」在籍中、約200人のオーディションを勝ち抜いて抜擢された若村は、清楚でありながら芯の強い下町娘を熱演。当時のテレビ誌インタビューで関係者が「カメラが回った瞬間に昭和の空気をまとえる天賦の才」と絶賛した通り、本作を機に朝ドラ『はっさい先生』のヒロインへと駆け上がり、トップ女優への道を切り開きました。
主人公・安男を演じた金田賢一は、実直で泥臭く食らいつく若者の成長痛を見事に体現。元プロ野球選手・金田正一氏の長男という出自のプレッシャーを跳ね返し、確固たる俳優の地位を築きました。現在は舞台俳優としての活動に加え、朗読劇や地域文化の振興イベントなど、精力的な表現活動を継続しています。