松山刑務所「塀のない作業場」のリアル!脱走事件の深層と受刑者の今
松山刑務所「塀のない作業場」のリアル!脱走事件の深層と受刑者の今にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
大井造船作業場における刑務作業は、一般的な刑務所で行われる封筒貼りや木工加工とは一線を画します。新来島どっくの巨大な船体ブロック組み立てラインに入り、本格的な溶接やガス切断、高所塗装作業などを受け持ちます。日課は民間工員と完全に同期しており、午前7時半過ぎの出役から夕方の終業まで、重量級の鉄板と火花が散るハードな現場で汗を流します。ここで培われた技術力により、多くの受刑者が仮釈放や満期出所後に造船業界や建設業へと即戦力で採用されていきます。
激しい肉体労働を支える食事事情も、一般の刑事施設とは異なります。提供される食事は、栄養士によって計算された1日あたり2,500〜2,800キロカロリー前後の充実した内容で、主食の麦飯に肉料理や魚料理が惜しみなく盛り込まれます。正月やお盆などの節目には豪華な特別食が振る舞われることもあり、過密な肉体酷使に見合うスタミナ源が確保されています。一方、本所(東温市)の収容者は工場内での受託軽作業が中心となるため、作業運動量に応じた標準的なカロリー制限が科せられ、生活リズムの差異は歴然です。