車のエアコンの効きが悪い原因は?修理費用相場と応急処置を徹底解説
車のエアコンの効きが悪い原因は?修理費用相場と応急処置を徹底解説について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。
ネット上やドライバーの間で広く信じられている誤解の筆頭が、「エアコンガスは満タンに入れれば入れるほど冷える」という言説です。これは整備工学上、完全な間違いです。
カーエアコンの冷媒システムは、適正な「規定量(g単位)」で充填されて初めて、液体から気体への気化熱による冷却能力を100%発揮します。規定量を超えてガスを注入する「過充填(オーバーチャージ)」に陥ると、コンプレッサーに過剰な負荷がかかり、高圧カットが作動してエアコンが強制停止したり、最悪の場合はコンプレッサーの破損を招きます。近年の新型車(特に冷媒にR-1234yf等を採用するモデル)は冷媒規定量の許容誤差が±10〜20g程度と極めてシビアであり、勘に頼った注入は厳禁です。
また、「エバポレーターの汚れ」が見落とされがちな点も盲点です。家庭用エアコンのフィルター奥にあるフィンと同様、車内奥深くにあるエバポレーターがホコリと結露水によるカビ膜で覆われると、風がフィンを通り抜ける際の熱交換が阻害され、ガスが正常でも冷風が出てこなくなります。冷えが悪いときはガスだけでなく、空気の流路全体の清掃状態にも目を向ける必要があります。