ドリップコーヒーの美味しい淹れ方|苦い・薄いを防ぐ黄金比とプロの抽出理論

ドリップコーヒーの美味しい淹れ方|苦い・薄いを防ぐ黄金比とプロの抽出理論にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

自宅でのハンドドリップにおいて、多くの人が直面する二大失敗が「想定以上の強い苦味」と「頼りない薄さ、あるいは不快な酸味」です。この現象は決して偶然ではなく、湯と粉が接触した際に起きる成分溶出のメカニズムによって論理的に説明できます。

まず、ドリップコーヒーが苦くなる理由の最たるものは「過抽出(オーバーエクストラクション)」です。コーヒーの成分は、お湯を注ぐと最初に酸味や果実味、続いて甘味やボディ、最後に苦味や渋味(クロロゲン酸類の分解物やタンニン様成分)が溶け出す順番を持っています。沸騰直後の95℃を超える熱湯を使い続けたり、注ぎ終わるまでに4分以上かけたりすると、本来落とすべきではない雑味成分までが過剰にカップへ流れ込んでしまいます。「良質な苦味」ではなく「後味にへばりつくエグ味」を感じたときは、温度が高すぎるか、抽出に時間をかけすぎているシグナルです。

一方で、酸味が強すぎる場合の改善策を講じるには「未抽出(アンダーエクストラクション)」の解消が欠かせません。沸かしたお湯を冷ましすぎて80℃前後まで下がっていたり、抽出があまりにも早く終わりすぎたりすると、前半の酸味成分だけが抽出され、味の土台となる甘味やコクが抽出されずに終わります。結果として、角の立ったツンとした酸味や、お茶のように薄いコーヒーになってしまうのです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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