ヒッピーとは何か?60年代の反戦思想と現代に息づくカルチャーの真相

ヒッピーとは何か?60年代の反戦思想と現代に息づくカルチャーの真相についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

ヒッピーの起源を辿ると、1950年代の文学運動「ビート・ジェネレーション(ビートニクス)」に行き着きます。ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグらに影響を受け、既存の体制や画一的な郊外生活に違和感を抱いていた若者(当時の俗称で「ヒップスター」)たちが、その直接的な先駆者でした。

決定的な転換点となったのが、1960年代半ばから泥沼化したベトナム戦争です。アメリカ政府による度重なる徴兵令と連日の凄惨な戦況報道は、戦後生まれのベビーブーマー世代に強烈な不信感を植え付けました。「なぜ見知らぬ異国の地で人を殺さなければならないのか」「国家が押し付ける正義とは何なのか」という根源的な問いが、若者たちを大規模な反戦運動へと駆り立てたのです。

1967年夏、サンフランシスコのヘイト・アシュベリー地区には全米から推定10万人以上の若者が集結し、歴史的な社会現象「サマー・オブ・ラブ(Summer of Love)」が巻き起こりました。彼らは自らを「フラワーチルドレン」と呼び、銃口に花を挿すパフォーマンスで非暴力の抵抗を示しました。そして1969年8月、ニューヨーク州ベセルで開催された伝説の音楽祭「ウッドストック・フェスティバル」には、主催者の想定を遥かに超える約40万人〜50万人が殺到。雨と泥にまみれながらも暴動を起こさず、音楽と連帯を分かち合ったこの3日間は、ヒピズムの歴史的頂点として記録されています。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest