瀬島龍三とは何者か?大本営参謀から不毛地帯の黒幕へ上り詰めた男の真実
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冷徹な参謀、剛腕のフィクサーというパブリックイメージとは対照的に、瀬島龍三の家庭生活は非常に静かで規律正しいものでした。妻の清子さんは、二・二六事件で岡田啓介首相の身代わりとなって命を落とした松尾伝蔵陸軍大佐の長女にあたります。歴史の激流を身近で知る妻は、シベリア抑留中の11年間、夫の生還を信じて家庭を守り続けました。
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瀬島夫妻の間には2人の娘が誕生しました。家族や子孫に関するプライベートな情報は、危機管理の観点から徹底して表に出されることはありませんでしたが、家庭内での瀬島は礼節を何より重んじ、毎朝の規則正しい生活と読書を欠かさない厳格な父親であったと伝えられています。
晩年も精力的に講演や財団活動を行っていた瀬島でしたが、2007年に入ると体調を崩しがちになります。そして2007年9月4日未明、東京都調布市の自宅において、家族に見守られながら静かに息を引き取りました。死因は老衰、享年95。大日本帝国の栄光と悲惨、戦後日本の奇跡的な復興のすべてを見届けた男の、あまりにも穏やかな幕引きでした。