松田聖子の凄さはなぜ色褪せないのか?歌唱力と伝説の真価を解剖

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松田聖子の凄さを語る上で、避けて通れないのが松田聖子の歌唱力の理由です。デビュー当時の彼女は「キャンディボイス」と称される甘く可憐な歌声で日本中を席巻しましたが、その実態は単なる可愛らしいアイドルボイスではなく、極めて強靭な発声技術と豊かな倍音成分に支えられた本格派ボーカルでした。 音楽音響工学や声楽の専門家による過去の分析によると、初期の彼女の発声は喉を完全に開ききった状態で、胸声(チェストボイス)と頭声(ヘッドボイス)を境目なくシームレスにコントロールする驚異的なチェンバレン(共鳴)を持っていました。『青い珊瑚礁』のイントロ直後、息を吸い込む音(ブレス)とともに高音部へと一気に突き抜けるロングトーンは、ピッチ(音程)の揺らぎが一切なく、当時の生放送の音楽番組(『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』など)においてもレコード音源を超えるダイナミズムを放っていました。 1982年頃、過密スケジュールによって声帯結節を患い、一時的にハスキーな声質へと変化した際にも、彼女はその声を逆手に取った「哀愁と艶のある中音域の響き」を獲得し、表現の幅を一気に広げました。後年、名門ジャズレーベル「Verve Records」からリリースされた『SEIKO JAZZ』シリーズでは、名匠クインシー・ジョーンズら海外トップミュージシャンからもそのリズム感と繊細なフレージングが高く評価されており、生まれ持った天賦の才に甘んじることなく、絶え間ないボイストレーニングと研鑽を重ねてきた事実が窺えます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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