マクワウリの種類と違いを徹底比較!黄金・銀泉から最も甘い選び方まで
マクワウリの種類と違いを徹底比較!黄金・銀泉から最も甘い選び方までの詳細解説をご紹介します。専門的な知識がチェックできます。
現在でこそ「マクワウリ」と「メロン」は別物として扱われがちですが、植物分類学上はどちらも同じウリ科キュウリ属の「Cucumis melo」に属する同一植物です。両者を分けたのは、日本列島への伝来時期と品種改良の歴史的経緯にあります。
マクワウリの歴史は極めて古く、縄文時代後期から弥生時代の遺跡(三内丸山遺跡や池上・曽根遺跡など)から種子が出土しています。古代中国を経由して日本へ渡来し、美濃国真桑村(現在の岐阜県本巣市真桑地区)で良質な実が栽培されたことから「真桑瓜(マクワウリ)」の名が定着しました。江戸時代には庶民の夏の娯楽果実として親しまれ、井戸水で冷やした実を切り分ける光景は風物詩そのものでした。
一方、私たちが現在イメージするアールスメロン(マスクメロン)やプリンスメロンなどの西洋系メロンが日本に普及したのは明治から昭和中期にかけてです。昭和30年代までの日本で「メロン」といえば、まさにこのマクワウリを指していました。温室メロンが贈答用の高嶺の花であった時代、庶民の日常に甘い潤いをもたらした「昔のメロンの懐かしい味」こそが、マクワウリの原点です。
西洋メロンとの決定的な違いは「肉質」と「後味のキレ」にあります。西洋メロンが追熟によって果肉がとろけるように崩れ、濃厚な甘み(ショ糖)と強い芳香を放つのに対し、マクワウリは追熟させても果肉が硬く締まり、シャキシャキとしたクリスピーな食感を保ちます。糖分も果糖やブドウ糖が中心であるため、口の中にベタつく甘さが残らず、汗をかいた身体にすっと染み渡る爽快感をもたらします。