鼻のできものが痛い・治らない原因は?面疔や危険な腫瘍の見分け方
鼻のできものが痛い・治らない原因は?面疔や危険な腫瘍の見分け方に関するポイントを分かりやすくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。
皮膚科や耳鼻咽喉科の臨床現場において、医師たちが最も警鐘を鳴らすのが「自己判断による圧出(潰す行為)」です。SNSや知恵袋などのコミュニティ上でも、「鼻の頭の白い芯を出そうと爪で強く絞ったら、翌日には小鼻から頬までパンパンに腫れ上がり、目が開けられないほどの熱感と激痛に襲われた」という切実な体験談が後を絶ちません。
医療従事者への取材によると、鼻の組織は皮下脂肪が薄く、軟骨と皮膚が密接に結合しているため、物理的な圧迫によって毛細血管や周囲の健全な結合組織が容易に破壊されます。結果として、病巣深部に黄色ブドウ球菌などの病原体が押し込まれ、蜂窩織炎(ほうかしきえん)へと重症化する例が報告されています。
「芯を出せば早く治る」という民間療法的な発想は完全な誤謬であり、鼻のできものを潰す危険性は計り知れません。炎症後色素沈着やクレーター状の瘢痕を残し、長期間のレーザー治療を余儀なくされるケースも多いため、いかなる理由があっても指やピンセットで触れてはなりません。