ワーグナーの結婚行進曲は不吉?結婚式で使えない理由と真相を徹底解説
ワーグナーの結婚行進曲は不吉?結婚式で使えない理由と真相を徹底解説について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
ウェディングの代名詞ともいえるこの楽曲の正式名称は、リヒャルト・ワーグナーが1850年に発表した歌劇『ローエングリン』第3幕の幕開けに歌われる「婚礼の合唱(Brautchor)」です。日本では「パパパパーン」の厳かなファンファーレに続く旋律として広く親しまれていますが、物語の文脈をたどると祝福とは程遠い展開が待ち受けています。
劇中において、白鳥の騎士ローエングリンはヒロインのエルザを救い、結ばれる条件として「決して私の素性や名前を尋ねてはならない」という誓いを立てさせます。この「婚礼の合唱」は、二人が晴れて新婚の寝室へと案内される極めてロマンチックな場面で高らかに歌われます。
しかし、悲劇はその直後に起こります。悪人の奸計によって疑心暗鬼に陥ったエルザは、新婚初夜の部屋で禁忌を破り「あなたの名前を教えてください」と問い詰めてしまいます。誓いを破られたローエングリンは自身の正体を明かさざるを得なくなり、白鳥とともに去ってしまいます。残されたエルザは深い悲しみのあまり息絶えるという、完全な破局と死のバッドエンドで幕を閉じるのです。このストーリー展開こそが、「結婚式にふさわしくない」「不吉だ」と言われる最大の原因です。