即位の礼を徹底解剖!秘儀の舞台裏と世界が息を呑んだ歴史的意義
即位の礼を徹底解剖!秘儀の舞台裏と世界が息を呑んだ歴史的意義にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
皇居・宮殿「松の間」に突如として立ち現れた異空間。その中心に鎮座していたのが、天皇の玉座である「高御座」だ。八角形の屋蓋に燦然と輝く大鳳凰、黒漆塗りの框(かまち)に施された緻密な蒔絵。高さ約6.5メートル、重さ約8トンに及ぶこの巨大な構造物は、京都御所から解体・移送され、熟練の職人たちの手でミリ単位の狂いもなく組み上げられた。
即位礼正殿の儀の幕が上がると同時に、紫の帳(とばり)が左右に引かれ、徳仁(今上天皇)が高御座の中に直立する姿が現れる。その隣の「御帳台(みちょうだい)」には雅子(皇后)が佇む。古代の律令制から続く厳格な空間配置が、現代のLED照明とテレビカメラの放列の中に浮かび上がった光景は、まさに時空が歪んだかのような錯覚を抱かせた。鉦(しょう)と鼓(こ)の乾いた音が響き渡り、古式ゆかしい威儀物が整然と並ぶ様は、日本が守り抜いてきた「形」の強靭さを物語っていた。