車の「船マーク」点灯は放置厳禁!赤と青の危険度と正しい対処法を徹底解説
車の「船マーク」点灯は放置厳禁!赤と青の危険度と正しい対処法を徹底解説の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
赤色の警告灯が点灯しているにもかかわらず走行を続けた場合、車内はどうなるのでしょうか。JAF(日本自動車連盟)の出動理由統計でも冷却系統トラブルは常に上位に挙げられますが、現場で整備士たちが目撃する現実は想像以上に過酷です。
冷却水は、燃焼室周辺で数千度にも達する爆発熱を吸い上げ、ラジエーターを通して大気中へ熱を逃がす役割を担っています。しかし、ホースの経年劣化による亀裂やラジエーター本体からの液漏れで冷却水クーラント不足が生じると、冷却サイクルが崩壊します。また、冷却水の循環経路を開閉制御する弁であるサーモスタット故障により弁が閉じたまま固着すると、いくらファンが回っても冷えた水がエンジンブロックへ届きません。
放熱手段を失ったエンジン内部では、金属が許容限度を超えて膨張します。シリンダーヘッドと呼ばれるアルミ合金製の部品が熱で歪み、燃焼ガスを密閉するヘッドガスケットが吹き抜けます。さらに熱が進むと、シリンダー内壁とピストンが摩擦熱で溶着する「焼き付き」を引き起こし、走行中に「カンカン」「キンキン」という異常な金属打音(ノッキング音)とともに白煙を吐き出して完全停止します。こうなると部分補修は不可能で、エンジン全交換(載せ替え)となり、修理見積もりは数十万から百万円超という廃車寸前の経済的打撃を受けることになります。
また、水温警告灯が消えない理由としては、冷却系統の機械的故障だけでなく、水温センサー(サーミスタ)自体の短絡や断線、配線の経年劣化によるECU(電子制御ユニット)の誤検知も存在します。いずれにせよ、内部で実際に沸騰しているかセンサー不良かを運転席から判別することは不可能です。警告が出た時点で「最悪の事態」を前提に行動しなければなりません。