心霊写真はなぜ消えたのか?撮影技術の進化とテレビ規制の真相
心霊写真はなぜ消えたのか?撮影技術の進化とテレビ規制の真相についての疑問解決ガイドをお届けします。
テクノロジーや科学の進化と並び、メディア側におけるオカルト番組の激減理由として無視できないのが、テレビ局に対するBPO(放送倫理・番組向上機構)の規制と視聴者意識の変容です。
転換点となったのは、1990年代後半から2000年代にかけて表面化した霊感商法問題や過剰演出への社会的批判でした。当時、心霊特番で一般家庭の住居や個人を勝手に「霊障がある」「呪われている」と名指しし、近隣住民とのトラブルや風評被害を引き起こす事案が相次ぎました。これを受け、BPOの青少年委員会等は「心霊やオカルトを扱う番組が、青少年に過度な恐怖心や誤った偏見を植え付けるおそれがある」「非科学的な断定演出は慎むべき」とする見解を複数回にわたって示しました。
キー局の関係者は、心霊特番が放送されない背景について、スポンサー企業のリスク回避姿勢を挙げます。
「2010年代以降、テレビ局のコンプライアンス基準は大幅に引き上げられました。科学的根拠のないオカルトを断定的に放送することは、やらせ問題のリスクを抱えるだけでなく、企業価値を損なう要因としてスポンサーから極度に嫌がられます。視聴率が多少取れたとしても、炎上リスクとクレーム対応コストを考慮すると、地上波で心霊特番を組むメリットはもはや存在しません」