不老のスイッチ?サーチュイン遺伝子を覚醒させる若返りの科学
不老のスイッチ?サーチュイン遺伝子を覚醒させる若返りの科学の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
老化研究のパラダイムシフトを語る上で欠かせないのが、ハーバード大学医学大学院の教授を務めるデビッド・A・シンクレアの存在だ。彼の著書『LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界』は世界的な熱狂を巻き起こし、老化は克服可能な医療課題であるという思想を一気に大衆へ浸透させた。
かつて赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールがサーチュイン活性化物質として脚光を浴びた際、熱狂とともに多くの議論が巻き起こった。だがその後の研究は、単一の抗酸化物質への依存を超え、細胞内のエネルギー供給ルートそのものを書き換える方向へと大きく舵を切っている。過大評価と冷ややかな懐疑論の狭間を縫いながら、研究者たちはより確実で強力な生体スイッチの特定へと突き進んできた。