兵站(へいたん)の意味とは?勝敗を分ける軍事の要とビジネス活用法
兵站(へいたん)の意味とは?勝敗を分ける軍事の要とビジネス活用法について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
西欧の軍事界には、「アマチュアは戦略(戦術)を語り、プロフェッショナルは兵站を語る(Amateurs talk strategy, professionals talk logistics)」という格言があります。前線での華々しい勝利や突撃作戦は人々の目を引きやすいものの、戦争の帰勢を最終的に決定づけるのは、途切れることなく物資を送り届けるロジスティクス能力だからです。
前線の部隊が1日活動するだけでも、莫大な物資を消費します。小銃弾や砲弾、戦車や戦闘機を動かすための膨大な燃料、そして1人あたり1日2〜3リットルの飲料水と数千キロカロリーの食糧が欠かせません。これらが数日でも途絶えれば、いかに最新鋭の兵器を揃えた部隊であっても戦闘不能に陥ります。
現代の軍事ドクトリンにおいて、兵站基地の防衛と兵站線の確保は作戦計画の最優先事項に位置づけられます。相手の主力を正面から撃滅するよりも、後方の兵站基地や輸送路を破壊して補給を断つほうが、はるかに効率的かつ確実に敵を無力化できるからです。