保護色とは?擬態との違いやカメレオンの変色理由・進化の謎を徹底解説
保護色とは?擬態との違いやカメレオンの変色理由・進化の謎を徹底解説の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
保護色(ほごしょく)とは、生物が自身の体色を周囲の風景や背景の色彩に同化させ、外敵(捕食者)に見つかりにくくする、あるいは獲物に気付かれずに接近するために備えた体色のことを指します。生物学では背景に身を隠すという意味から「隠蔽色(いんぺいしょく / Concealing coloration または Cryptic coloration)」とも呼ばれます。英語圏では一般に「camouflage(カモフラージュ)」または「protective coloration」と表現されます。
日常会話では混同されがちな「保護色」「擬態」「警戒色」ですが、生物学的な定義と戦略目的は全く異なります。
保護色と擬態の違い
保護色は「背景の明暗や色調に溶け込むこと(テクスチャと同化)」に主眼があります。これに対して「擬態(Mimesis / Mimicry)」は、枯れ葉、木の枝、鳥の糞といった「別の無害な物体(あるいは有毒な別種)」に形状や模様、行動パターンまで似せる戦略です。ナナフシが枝そっくりの形状をしている現象や、コノハズムシが葉脈まで再現している状態は擬態に分類されます。
保護色と警戒色の違い
保護色が「隠れること」を目的とするのに対し、「警戒色(Aposematism / Warning coloration)」は真逆の戦略をとります。ヤドクガエルやスズメバチ、ウミヘビのように、赤・黄・黒といった極めて目立つ鮮烈な原色をまとうことで、「自分は猛毒や強烈な攻撃力を持っている」と捕食者にアピールし、無駄な捕食攻撃を未然に防ぐ役割を果たします。