潜伏キリシタンと隠れキリシタンの違いとは?250年隠し通した真相
潜伏キリシタンと隠れキリシタンの違いとは?250年隠し通した真相の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
日常会話では混同されがちな「潜伏キリシタン」と「隠れキリシタン」ですが、歴史学や民俗学においては明確に区分されています。その境界線となるのが、1873年(明治6年)のキリシタン禁制の高札撤廃です。
江戸幕府がキリスト教を厳禁していた時代に、幕府の過酷な目を逃れて密かに信仰を維持していた信徒全体を指す言葉が「潜伏キリシタン」です。彼らは表向きは寺の檀家(寺請制度)となり、仏教徒や神道信者として生活しながら、地下組織で本来の信仰を継承していました。
一方で、明治政府によって信仰の自由が認められ、カトリック教会が再興された後も、正統派のカトリックに復帰せず、250年の間に神仏習合や祖先祭祀と融合して独自に進化した儀礼・信仰を守り続けた人々を「かくれキリシタン(隠れキリシタン)」と呼びます。つまり、禁教期の歴史的呼称が「潜伏」、近代以降に独自の民俗宗教として継続した人々が「かくれ」という位置づけになります。