赤痢菌を発見した人は誰?志賀潔の功績と知られざる真相
赤痢菌を発見した人は誰?志賀潔の功績と知られざる真相とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
Q1:赤痢菌の学名「シゲラ(Shigella)」は誰がいつ命名したのですか?
A1:1897年に志賀潔が発見した後、デンマークの細菌学者カステラーニ(Castellani)やアメリカの微生物学者たちによる学術的な整理を経て、志賀の先駆的な功績を称える形で属名「Shigella(シゲラ属)」と国際的に命名されました。
Q2:志賀潔はなぜノーベル賞を受賞できなかったのですか?
A2:志賀潔はエールリッヒとの共同研究による化学療法の創始などでノーベル賞の候補者リストに推薦されていました。しかし当時は第1次世界大戦前後の国際情勢の激変や、欧米研究者を中心とする推薦ネットワークの偏りなどがあり、恩師である北里柴三郎と同様に惜しくも受賞には至りませんでした。しかしその学術的評価は受賞者に勝るとも劣らないものとして国際的に認知されています。
Q3:志賀潔と北里柴三郎、野口英世はどのような関係ですか?
A3:北里柴三郎は志賀潔の直接の師匠であり、研究の場を与え世界へ送り出した恩人です。一方、野口英世は北里研究所の後輩にあたり、ともに「日本の三大細菌学者」として並び称される同時代の盟友です。野口もまた赤痢菌に関する補足的な血清研究を行っており、研究面でも深い接点がありました。
Q4:志賀毒素(ベロ毒素)は赤痢菌以外にも関係していますか?
A4:極めて深く関係しています。志賀潔が発見した志賀赤痢菌が産生する毒素(Shiga toxin)は、後に食中毒で広く知られる腸管出血性大腸菌(O157:H7など)が産生する「ベロ毒素」と構造・作用機序がほぼ完全に一致していることが突き止められました。現代医学ではこれらを総称して「志賀毒素群(Shiga toxin-producing organisms)」と呼び、感染症・集中治療分野の最重要テーマとして研究されています。