なぜスズメが幼虫をくわえる?知られざる子育ての秘密と食性の真相

なぜスズメが幼虫をくわえる?知られざる子育ての秘密と食性の真相の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

インターネット上で「スズメ 幼虫」と検索した際、鳥類の情報と並んで、巨大なイモムシの図鑑や写真が多数ヒットして戸惑った経験はないでしょうか。ここには、昆虫の分類名に起因する大きな誤解と混同が存在します。

検索エンジンの候補に現れるその正体は、鳥のスズメではなく「スズメガ(雀蛾)科」と呼ばれる大型のガの幼虫です。昆虫エクスプローラや各種の専門図鑑(imokatsu.comなど)のデータによると、スズメガ科は日本国内だけでも20種類以上が生息しており、その幼虫は成熟すると体長5〜10cmにも達する規格外の巨大イモムシです。お腹の末端にピント立った「尾角(びかく)」と呼ばれるアンテナ状の角を持つのが最大の特徴で、成虫は広げた翅が5〜10cm、時速50kmを超える超高速でスズメのように直線的に飛翔することからその名が付けられました。

Wikipedia等の記録によれば、スズメガの幼虫には驚くべき防衛機構を持つ種も存在します。例えばエゾスズメや北米に生息するアモルファ・ジュグランディスは、外敵に襲われた際に気門から空気を一気に噴射して最大22kHzの高周波の音を発生させ、「最も高い笛の音を出す毛虫(Highest whistle by a caterpillar)」としてギネス記録に登録されているほどです。

では、鳥のスズメはこの巨大な「スズメガの幼虫」を食べるのでしょうか? 結論として、成鳥のスズメ(体長約14cm、体重約24g)にとって、終令幼虫にまで育った8〜10cmクラスのスズメガ幼虫は大きすぎて嘴で捕獲・運搬することができません。捕食対象となるのは、孵化して間もない1〜2令の小さな若令幼虫の段階に限られます。検索画面で並ぶグロテスクな大イモムシと、小鳥のスズメがくわえている小ぶりな青虫は、生物学的に全く異なる文脈であることを知っておくと混乱を防ぐことができます。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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