寺院の塀にある「五本線」なぜ?京都観光が10倍面白くなる格式の真相

寺院の塀にある「五本線」なぜ?京都観光が10倍面白くなる格式の真相についての疑問解決ガイドをご紹介します。

Q1:京都以外の地域の寺院でも五本線の筋塀を見ることはできますか?
A1:見ることができます。奈良の大寺院はもちろん、北陸や東海地方にある浄土真宗の別院・本山、あるいは皇室から特別な綸旨(りんじ)や寄進を受けた地方の名刹でも五本線が引かれている事例があります。ただし、宮門跡が密集していた京都が最も鑑賞しやすい地域であることは間違いありません。

Q2:寺院だけでなく、神社にも五本線の塀はあるのでしょうか?
A2:神社の土塀に定木筋が引かれることは極めて稀です。筋塀は仏教寺院および皇族・公家の邸宅(御所や門跡寺院)で発展した格式体系であるため、神社の板塀や瑞垣(みずがき)には基本的に引かれません。例外的に、神仏習合の時代に寺院と密接に結びついていた神社や、御所と一体化していた一部の境内地で見られる程度です。

Q3:筋塀の線の色はなぜすべて「白」なのですか?
A3:定木筋の白色は、伝統的な左官技術で用いられる「消石灰(漆喰)」で描かれているためです。泥土を固めた土壁の上に、白く鮮明な漆喰で筋を引くことで、遠くからでも線の本数がはっきりと識別できる視認性の高さが確保されていました。また、白は神聖さや清浄さを象徴する色でもありました。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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