天下第一の名香「蘭奢待」の正体|信長が切り取った真相と香りの謎
天下第一の名香「蘭奢待」の正体|信長が切り取った真相と香りの謎を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。
Q1:蘭奢待は現在、どこへ行けば見ることができますか?普段から展示されていますか?
A1:普段は一般公開されていません。奈良市にある宮内庁正倉院事務所の「西宝庫」にて、厳重な温湿度管理のもと保管されています。一般人が見学できる機会は、毎年秋に奈良国立博物館で開催される「正倉院展」や、国立博物館の特別展に出陳された時のみに限られます。出陳自体が10数年に一度レベルの極めて稀なイベントです。
Q2:蘭奢待の本当の香りはどのような匂いですか?現代でも嗅ぐことはできますか?
A2:最高品質の沈香特有の、深く濃厚な甘みとほのかな苦味・辛味が混ざり合った、極めて気品高く幽玄な芳香と伝えられています。常温ではほぼ匂いはしません。現在、実物を焚いて香りを嗅ぐことは皇室の儀礼等の超例外を除いて不可能です。ただし、老舗の香木店などが蘭奢待の配合や香気成分を分析し、当時の香りを再現した高級インセンス(お香)が販売されているため、その片鱗を体験することは可能です。
Q3:もし蘭奢待が現代のオークションに出品されたら、値段はいくらになりますか?
A3:皇室ゆかりの御物であり、法律的にも文化財保護の観点からも売買は一切不可能です。仮に経済的な資産価値として試算した場合、現在の最高級伽羅の相場(1gあたり数万円〜十数万円)から計算するだけで数億円になりますが、千数百年に及ぶ来歴、聖武天皇・足利将軍家・織田信長・明治天皇に直結する唯一無二の歴史的価値を加味すれば、美術市場での保険評価額や鑑定額は「数百億円から1,000億円超」をつけても買い手がつくプライスレスな存在と評価されています。