熱中症で冷やす場所はどこ?おでこは無意味?命救う太い血管冷却法
熱中症で冷やす場所はどこ?おでこは無意味?命救う太い血管冷却法に関する疑問を徹底的にまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
熱中症の応急処置で最も確実な成果を上げるのは、体表近くを通る太い動脈を冷やし、冷やされた血液を全身に循環させる「熱交換」の原理です。冷たい血液が全身を巡ることで、上昇しすぎた深部体温を内側からダイレクトに冷却できます。その決定打となるのが、以下の3つの主要部位です。
1つ目は首の左右(頸動脈)です。ここで重要な盲点となるのが「熱中症で首の後ろを冷やす理由と効果」に関する誤認です。首の後ろを冷やすと自律神経が刺激されて心地よさは得られますが、首の後ろには太い動脈が通っていません。大量の血液を冷やすためには、顎のエラの下あたりから鎖骨に向かって走る首の両脇(胸鎖乳突筋の前縁)に冷却材を押し当てる必要があります。
2つ目は脇の下(腋窩動脈)です。腕の付け根のくぼみに保冷剤を挟み込むように固定します。衣服を緩めたうえで、腕を軽く閉じることで保冷剤が血管に密着し、持続的な熱交換が行われます。
3つ目は太ももの付け根(鼠径部・大腿動脈)です。ビキニラインのくぼみ、脈拍が指先で強く触れる部分に保冷剤を配置します。下半身から心臓へと戻る大量の血液を冷却できるため、脇の下と鼠径部を冷やす場所の詳細まとめとして現場の救急隊員も真っ先に確保するポイントです。
なお、保冷剤や氷嚢の正しい当て方と注意点として、凍った保冷剤を直接皮膚に長時間密着させることは厳禁です。毛細血管が急速に収縮して血流が遮断され、冷却効果が落ちるばかりか、皮膚の凍傷(低温熱傷)を引き起こします。必ず薄手の乾いたタオルやハンカチを1枚巻き、皮膚の血色を確認しながら当てる配慮が欠かせません。