職人技が光る甘美な小宇宙!予約殺到の体験施設で見せた製造の裏側
職人技が光る甘美な小宇宙!予約殺到の体験施設で見せた製造の裏側にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
歴史の針を1569年まで巻き戻してみよう。ポルトガルの宣教師であるルイス・フロイスが、布教の許可を得るために京都の二条城で謁見した人物こそ、かの織田信長だった。フロイスが献上品として差し出したフラスコ(ガラス瓶)の中に収められていた色鮮やかな南蛮菓子――それこそが、日本におけるコンペイトウの歴史の夜明けである。
当時の日本人にとって、精製された純度の高い砂糖そのものが極めて貴重な薬品であり、奇跡のような贅沢品だった。天下布武を掲げた信長も、ガラス越しに煌めく幾何学的な粒を見て、未知なる異国の技術と美しさに息を呑んだに違いない。戦国乱世の権力闘争の裏で、甘美な異文化交流のシンボルとなった小粒の菓子は、やがて日本独自の職人文化と融合し、独自の進化の道を歩み始めることとなる。