肺水腫の聴診で響く「プチプチ音」の正体は?心不全が招く危険なサイン
肺水腫の聴診で響く「プチプチ音」の正体は?心不全が招く危険なサインとはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。
肺水腫は突然完成するわけではなく、段階を踏んで悪化していきます。適切な治療介入を行うためには、間質性肺水腫と肺胞性肺水腫の違いを正しく把握しておく必要があります。
最初の段階である「間質性肺水腫」では、毛細血管から染み出た水分が肺胞の周囲を取り囲む間質組織にたまります。この段階での肺水腫の初期症状チェックとしては、動いたときの息切れ(労作時呼吸困難)や乾いた咳が中心であり、聴診上も明瞭な水泡音はまだ聞こえにくいケースがあります。しかし、パルスオキシメーターで計測する酸素飽和度(SpO2)の低下がすでに始まっていることも少なくありません。
間質が水分を抱えきれなくなると、水は肺胞腔内へと一気に決壊し「肺胞性肺水腫」へと移行します。こうなると、安静にしていても激しい窒息感を覚え、聴診器越しに明瞭な湿性ラ音が全肺野に響き渡ります。重症化するとピンク色の泡状の痰が気道から溢れ出し、即座に人工呼吸管理を検討すべき危険水域に突入します。