骨折の超音波治療は本当に4割早く治る?効果と費用・保険の真実
骨折の超音波治療は本当に4割早く治る?効果と費用・保険の真実の詳細について、最新情報を詳しくお届けします。
骨折治療において最も厄介な合併症の一つが、骨折部がいつまでも癒合しない「遷延治癒(せんえんちゆ)」や、完全に骨癒合が停止して関節のように動いてしまう「偽関節(ぎかんせつ)」です。血流の乏しい部位の骨折(舟状骨骨折、脛骨下部骨折、第5中足骨基部骨折=Jones骨折など)や、喫煙習慣、糖尿病、骨粗鬆症などの基礎疾患を抱える患者において発生率が高まる傾向にあります。
従来、偽関節と診断された場合は、骨盤などから健康な骨を採取して移植する自家骨移植術や、より強固な金属プレートによる再手術という大きな侵襲を伴う治療法しかありませんでした。しかし、LIPUSの登場によって「手術を行わずに超音波の刺激で休眠状態の骨形成細胞を再起動させる」保存的アプローチが可能になりました。
整形外科学会の報告や臨床現場の追跡調査によると、難治性骨折や偽関節に対してLIPUSを適用した場合、約75%〜85%という高い確率で最終的な骨癒合が達成されています。大がかりな再手術や長期入院のリスクを回避し、外来診療と在宅ケアだけで骨折を完治に導く切り札として、難治性骨折に対するLIPUSは極めて重要な治療オプションとして確立されています。