ダイアナ妃の歴代恋人と真実の愛|ドディと医師カーンが遺した光と影

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世界中のメディアが「世紀のロマンス」と書き立てたドディ・アルファイドとの関係の裏には、巧妙に隠蔽されたもう一つの切実な人間ドラマが存在していました。ダイアナ妃の私生活を最も近くで見守り続けた元執事ポール・バレルをはじめとする最側近たちは、揃って「彼女が心底愛していた本命の恋人は、ドディではなくハスナット・カーン医師だった」と証言しています。

ダイアナ妃と心臓外科医ハスナット・カーンとの出会いは1995年9月、ロンドンのロイヤル・ブロンプトン病院でした。友人の夫の手術を見舞いに訪れたダイアナ妃は、名声や王室の肩書に一切媚びることなく、患者の命を救うことに全精力を注ぐ寡黙なカーン医師に一瞬で心を奪われます。その後、交際は急速に発展しました。ダイアナ妃はブルカ(伝統的な覆面布)や濃いサングラスで変装して深夜の病院に通い詰め、彼の簡素なアパートで皿を洗い、アイロンをかける時間に「普通の女性としての幸福」を見出していたのです。

ダイアナ妃は彼との再婚を真剣に検討し、イスラム教への改宗やパキスタンへの移住まで模索していました。しかし、極めて慎重なカーン医師は、英国王室を取り巻く猛烈なメディアスクラムと文化・宗教的背景の違いがもたらす重圧を恐れました。「彼女と結婚すれば、私の医師としての日常は完全に破壊され、一生檻の中の動物のように見世物にされる」——カーン医師のこの苦悩が、1997年6月の破局へとつながります。

傷心に沈むダイアナ妃の前に現れたのが、英高級百貨店ハロッズのオーナーであったモハメド・アルファイドの長男、ドディ・アルファイドでした。父モハメドの所有する豪華クルーザー「ジョンカル号」で地中海バカンスに招かれたダイアナ妃は、カーン医師へのあてつけと激しい嫉妬心を煽る目的を兼ねて、パパラッチにわざと自らの居場所を察知させる行動を取ったと伝えられています。事故直前のドディとの関係は、わずか約6週間の出来事に過ぎず、深い魂の結びつきというよりは、喪失感を埋めるための熱病のような避暑地のリフレッシュだったのが実態です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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