抑肝散加陳皮半夏は何に効く?抑肝散との違いや副作用を徹底解説
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インターネット上で「抑肝散加陳皮半夏を飲むと太るのではないか」という検索疑問が散見されます。結論から言うと、この漢方薬自体に脂肪を増やしたり食欲を異常亢進させたりする直接的な薬理作用はありません。
ではなぜ「太る」という噂が立つのか。その真相は、構成生薬である甘草(カンゾウ)に由来する水分貯留、いわゆるむくみ(浮腫)の誤認にあります。甘草に含まれるグリチルリチン酸を長期間または過量に摂取すると、体内にナトリウムと水が溜まり、カリウムが排出される「偽アルドステロン症」を引き起こすリスクがあります。手足のむくみや体重の急激な増加は、脂肪ではなく水分貯留が原因である可能性が高いのです。
注意すべき副作用のサイン
- 偽アルドステロン症・ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、筋肉のつっぱり感、脱力感、血圧の上昇、重度のむくみ。初期症状に気づいた場合は直ちに服用を中止し、血液検査(血清カリウム値の測定)を受ける必要があります。
- 消化器症状:胃もたれを改善する処方ではあるものの、まれに体質に合わず吐き気、胃部不快感、下痢、食欲不振を起こすことがあります。
- 肝機能障害・間質性肺炎:極めて稀ですが、全身のだるさ、黄疸、発熱、から咳、息切れなどが現れることがあります。
飲んではいけない人・慎重な判断が必要な人
アルドステロン症の患者、低カリウム血症のある方、重篤な心臓・腎臓疾患を抱える方は原則として服用できません。また、著しく体力が充実している「実証」タイプ(がっしり体型で声が大きく、便秘がちな方)が服用すると、かえって効果が得られなかったり身体が重くなったりすることがあります。