議員報酬は高すぎる?国会・地方の手取り年収と知られざる内訳【2026】
議員報酬は高すぎる?国会・地方の手取り年収と知られざる内訳【2026】についての疑問解決ガイドをお届けします。
有権者の間で「議員報酬が高すぎる理由」として真っ先に挙げられるのが、国会議員の歳費水準です。民間給与の実態統計における平均年収が約460万円前後で推移するなか、国会議員に支払われる年間の名目総額はその約5倍に相当します。
国会議員の収入構造は、「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律(歳費法)」によって厳格に規定されています。基本給に当たる歳費は月額129万4,000円(年額約1,552万円)です。これに加えて、6月と12月に支給される一般企業のボーナスに相当する期末手当が合計で約630万円支給されるため、公式な額面年収は合計約2,180万円に達します。
額面2,180万円という数字だけを見れば、間違いなく国内トップクラスの高所得層です。しかし、そこから所得税、住民税、社会保険料、さらに所属政党への上納金(党費や活動分担金として月10万〜20万円程度)が自動的に差し引かれます。その結果、手元に残る議員報酬の手取り額は年間約1,200万〜1,400万円程度まで目減りします。
さらに注目すべきは、報酬とは別枠で支給される公費手当の存在です。国会議員には、かつて「文書通信交通滞在費(文通費)」と呼ばれ、現在は名称変更された調査研究広報滞在費が月額100万円(非課税)、無条件で支給されます。さらに各会派に対して所属議員1人あたり月額65万円の立法事務費が交付されます。これらは所得税の課税対象外となるため、事実上の非課税所得として長年世論の厳しい追及を受けてきました。
公設秘書3名(政策担当秘書1名、公設第1・第2秘書各1名)の給与は国費から直接支払われますが、地元選挙区と東京の双方に事務所を構え、多数の支援者を抱える議員にとって、3名体制だけで業務を回すのは物理的に不可能です。結果として私設秘書の人件費や事務所家賃が個人の手取りから持ち出される構造が、数字以上の複雑さを生み出しています。