お酒の年齢確認はなぜ大人も対象?知られざる法的リスクと最新ルール

お酒の年齢確認はなぜ大人も対象?知られざる法的リスクと最新ルールについて知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。

店舗がこれほどまでに年齢確認を徹底する最大の原動力は、法律が定める極めて厳しい罰則規定にある。未成年への酒類提供・販売を取り締まる根拠法は「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」(旧・未成年者飲酒禁止法)だ。

同法第1条第3項および第4項には、以下の旨が明記されている。

  • 酒類を販売・供与する営業者は、二十歳未満の者が自分で飲むことを知りながら販売・供与してはならない。
  • 営業者は、年齢の確認その他必要な措置を講じなければならない。

この規定に違反して未成年者に酒を販売した場合、販売した従業員だけでなく営業主(店舗オーナーや法人)に対しても「50万円以下の罰金」が科される(両罰規定)。さらに深刻なのは、酒税法に基づく行政処分だ。違反が発覚すると、国税局・税務署から酒類販売免許の取消や営業停止命令が下される。

また、酒類を扱う店舗には「酒類販売管理者」の選任が義務付けられており、定期的な研修受講や適切な販売管理が求められている。未成年への販売が常態化していれば、管理者の解任命令や店舗全体の信用失墜に直結する。コンビニやスーパーにとって酒類は粗利益率の高い主力商品であり、免許取消は実質的な店舗閉鎖を意味する死活問題なのだ。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest