映画『凶悪』元ネタ事件の全貌と「先生」の現在|上申書殺人の戦慄実話

映画『凶悪』元ネタ事件の全貌と「先生」の現在|上申書殺人の戦慄実話の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

映画『凶悪』の骨格を成しているのは、2005年に茨城県を中心に発覚した「上申書殺人事件」です。発端は、別の殺人事件で死刑判決が確定していた元暴力団組長・後藤良次死刑囚が、東京拘置所から雑誌『新潮45』編集部へ送った1通の手紙でした。

後藤死刑囚は手記の中で、警察が把握していない「3件の保険金・不動産乗っ取り殺人」の存在を告白。そのすべての絵図を描き、多額の報酬を独占しながら一度も逮捕されていない黒幕が存在することを明かしました。その黒幕こそが、裏社会で「先生」と呼ばれていた不動産ブローカーです。

当時、司法取引制度が存在しなかった日本の法制度下において、すでに死刑が確定した囚人が自ら新たな余罪を告白する動機は、司法への協力などではなく「自分を利用し尽くして平然とシャバで私腹を肥やす先生への凄まじい復讐心」でした。手紙を受け取った雑誌記者・宮本太一氏(映画における藤井修一のモデル)は現地で綿密な裏付け取材を行い、雑誌紙面で告発キャンペーンを展開。世論の後押しを受けた警察が重い腰を上げ、ついに未解決殺人事件として立件へと動く異例の展開を辿りました。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest