「天下の悪法」説を完全否定!徳川綱吉が目指した先進的福祉政策
「天下の悪法」説を完全否定!徳川綱吉が目指した先進的福祉政策を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
「犬」の保護ばかりが脚光を浴びがちだが、制度の全貌を見渡すと江戸幕府の視線はより広い社会問題に向けられていたことがわかる。具体的には、当時深刻な社会問題であった捨て子の防止、高齢者や病人などの行き倒れ者の保護、さらには旅先での窮迫者の救済命令などが網羅されていた。
5代将軍徳川綱吉は、儒教の根本理念である「仁」を政治の現場に反映させようと試みた。武力で天下を収める時代から、法制度と倫理観によって社会を安定させる「文治政治」への脱却。生類憐れみの令は、その過渡期における最大級の社会改革パッケージであったといえる。