天皇を支える侍医の年収はいくら?高級官僚並みの給料と激務の真相
天皇を支える侍医の年収はいくら?高級官僚並みの給料と激務の真相に関する主要な事実を徹底的にまとめました。詳細な解説をご覧ください。
これほど過酷でありながら名誉あるポストである侍医ですが、そもそもどのようにしてその座に就くのでしょうか。「侍医になりたい」と希望して就任できる採用ルートは存在するのでしょうか。
結論から言えば、侍医の一般公募試験は一切存在しません。宮内庁の公式サイトには、皇宮警察官や一般行政職員、あるいは「宮内庁病院の看護師・一般医師募集」が不定期で掲載されることがありますが、御所で両陛下に直属する「侍侍従職の侍医」が公募された前例はありません。
侍医に選ばれる医師の経歴には、長年にわたって形成されてきた極めて明確なパターンが存在します。
- 出身大学と学閥の系譜:歴代の侍医および侍医長を紐解くと、東京大学医学部および慶應義塾大学医学部の出身者が圧倒的多数を占めています。これに京都大学医学部や東京慈恵会医科大学など、歴史ある名門医局が続きます。
- 選考プロセス:宮内庁長官や現任の侍医長が、主要大学病院の医学部長や病院長、重鎮教授に対して水面下で打診を行います。各診療科のトップクラスであり、確固たる臨床実績を持つ准教授や教授の中から、適任者が「一本釣り」で推薦されます。
- 採用基準の三大要素:
- 卓越した臨床手技と総合内科的診断力:専門特化型ではなく、全身のあらゆる異変を即座に見抜く診断能力が求められます。
- 強固な守秘義務と人間的信頼性:皇族方のプライベートや健康状態は最高機密であり、家族に対しても一切口外しない厳格な倫理観が必要です。
- 皇室の伝統・作法への深い理解:医師としての我を通すのではなく、皇室の歴史や祈り、ご公務の重要性を心から理解・尊重できる人格が不可欠とされます。
なお、皇居内にある「宮内庁病院」の勤務医と「侍医」は組織上明確に区別されています。宮内庁病院は皇宮警察本部員や宮内庁職員、そして皇族方の外来診療を担う総合診療施設であり、人事院の一般職給与が適用される公務員医師です。一方、侍医は「御所」の内部に立ち入り、両陛下の私的空間まで立ち入って専属で健康を守る特別職です。両者は連携関係にありますが、求められる選考基準も機密保持のレベルも全く異なります。