アステラス製薬の将来性は本当に危ない?特許切れとリストラの真相
アステラス製薬の将来性は本当に危ない?特許切れとリストラの真相について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。
ネットや就職市場で話題に上る「アステラス製薬のリストラ」ですが、その背景にあるのは単なる業績悪化によるコストカットではありません。ビジネスモデルそのものをドラスティックに変革するための戦略的選択です。
従来の生活習慣病薬を中心とした大量販売モデルでは、全国の医療機関を網羅する大規模なMR(医薬情報担当者)部隊が必要でした。しかし、同社が注力するオンコロジー(がん)や希少疾患、細胞・遺伝子治療といったスペシャリティ領域では、少数の高度専門MRやメディカル・サイエンス・リエゾン(MSL)がキーオピニオンリーダー(KOL)と学術的議論を交わす営業スタイルが主流になります。
この環境変化に適応するため、同社は数年スパンで営業体制のスリム化と早期退職プログラムを実施してきました。組織の人員構成を先端創薬・専門領域特化型へと強制的にシフトさせる痛みを伴う改革であり、営業利益率の長期的な改善と固定費削減に向けた合理的な経営判断と評価できます。