実は同じ植物?もみじとかえでの違いとプロが教える決定的な見分け方

実は同じ植物?もみじとかえでの違いとプロが教える決定的な見分け方について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

植物学的には同じ樹木でありながら、なぜ日本人はこれらを別の呼び名で区別してきたのでしょうか。その最大の判断基準は「葉の切れ込みの深さと裂片(れっぺん)の数」にあります。

古くから日本の園芸界や林業の現場では、以下の視覚的特徴に基づいて明確に呼び分けられてきました。

  • もみじ(紅葉):葉の切れ込みが深く、中心部近くまでしっかりと切れ込んでいるもの。裂片の数は5〜7つ(場合によっては9つ)に分かれ、人間の手のひらを広げたような形状。代表種はイロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジ。
  • かえで(楓):葉の切れ込みが浅く、水かきのように葉全体が幅広く繋がっているもの。裂片の数は3〜5つ程度で、カエルの足のような形状。代表種はイタヤカエデ、ウリハダカエデ、トウカエデ。

特に日本を代表するイロハモミジの特徴は際立っています。葉の先が「いろはにほへと」と数えられる7つ前後に深く切れ込み、秋には燃えるような深紅に染まります。枝先が繊細で風にそよぐ優美な姿こそが、日本人が古来「もみじ」と呼んで愛でてきた造形美の原点です。

項目もみじ(園芸的区分)かえで(園芸的区分)編集部の見解・実務上の基準植物学上の分類ムクロジ科 カエデ属ムクロジ科 カエデ属学術的には完全同種(差異なし)葉の切れ込み非常に深い(切れ込みが主脈付近に到達)浅い〜中程度(水かき状に広がる)最も直感的に判別できる基準裂片の数5〜7裂(最大9裂)3〜5裂(あるいは切れ込み無しの卵型)手のひら状かカエル足状かで見分ける主な紅葉の色調鮮やかな深紅〜朱色(アントシアニン優位)鮮烈な黄色〜橙色(カロテノイド優位)樹種により例外もあるが色彩傾向が顕著代表的な樹種イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジイタヤカエデ、トウカエデ、サトウカエデ日本の山林・庭園に自生する主要種
山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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