ダイヤ超えの物質が存在?世界一硬いものの真相と2026年最新データ
ダイヤ超えの物質が存在?世界一硬いものの真相と2026年最新データについて知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。
硬度を語るうえで避けて通れないのが「何を基準に硬いと定義するか」という測定基準の定義です。私たちが普段目にする硬さの指標には、モース硬度とビッカース硬度の違いをはじめとする明確な測定思想の差が存在します。
学校教育でもおなじみのモース硬度は、1812年に鉱物学者フリードリッヒ・モースが考案した「引っかいたときの傷つきにくさ」を示す相対評価です。滑石(硬度1)からダイヤモンド(硬度10)までの10段階の基準鉱物を用い、互いを擦り合わせてどちらに傷がつくかで判定します。数値はあくまで順番を表す順位尺度的であり、硬度9のコランダム(ルビー・サファイア)と硬度10のダイヤモンドの絶対的な硬さの差は、1から9までの差よりもはるかに開いています。
これに対し、現代の材料工学で最も信頼されるのがビッカース硬度(HV)です。正四角錐のダイヤモンド圧子を一定の荷重で物質の表面に押し込み、できた窪みの表面積から硬さを算出する「押し込み硬さ」の絶対測定法です。
ここで重要なのは「硬度(硬さ)」と「靭性(粘り強さ・割れにくさ)」の混同です。ダイヤモンドはモース硬度10、ビッカース硬度約100 GPaを誇る「傷がつかない物質」ですが、特定の結晶面に沿って割れやすい「へき開性」を持ちます。そのため、金づちで強く叩けばあっけなく粉砕されます。「硬い=あらゆる衝撃に無敵」ではないという点は、材料科学の基本ルールです。