大津事件とは何か?ロシア皇太子襲撃の真相と司法権独立の舞台裏

大津事件とは何か?ロシア皇太子襲撃の真相と司法権独立の舞台裏とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

この強大な政府の圧力に毅然と立ち向かったのが、大審院長を務めていた児島惟謙です。児島は、施行されたばかりの大日本帝国憲法における司法権の独立を守るため、断固たる決意を固めていました。

児島は「法に規定のない罪で国民を処刑することは、法治国家の否定である」と主張。大逆罪の条文にある「皇室」とは日本の皇族のみを指しており、外国皇族への類推解釈は罪刑法定主義に反すると説いて、政府の干渉を徹底的に拒絶しました。

児島自身は裁判長ではなかったものの、担当裁判官たちを個別に説得し、「司法の威信と国家の未来をかけて法を守れ」と激励し続けました。その結果、大津地方裁判所で行われた臨時大法廷において、津田三蔵には法規通り無期徒刑の判決が下されました。児島惟謙が後に「護憲の神様」と称賛される所以は、国家権力の暴走を身を挺して食い止めたこの揺るぎない姿勢にあります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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