百田尚樹『殉愛』騒動の真相|裁判結果と捏造疑惑の泥沼劇を徹底追及
百田尚樹『殉愛』騒動の真相|裁判結果と捏造疑惑の泥沼劇を徹底追及を詳しくリサーチ! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
ネット上の疑惑噴出に対し、著者の百田尚樹氏はSNS上で「すべて綿密な取材に基づく真実」「ネットの誹謗中傷には法的措置をとる」と強硬な姿勢を崩しませんでした。しかし、舞台が法廷へと移ると、司法の場では百田氏側の取材の杜撰さが次々と白日の下に晒されることになります。 口火を切ったのは、作中で著しく名誉を傷つけられた実の長女でした。長女側は「書籍によって私生活の平穏を破壊され、虚偽の事実によって社会的評価を著しく低下させられた」として、百田尚樹氏および版元の幻冬舎を相手取り、出版差し止めおよび損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました(やしきたかじん長女裁判)。また、元マネージャーら関係者も相次いで名誉毀損訴訟を起こします。 出版差し止めの経緯については、表現の自由の観点や既に出版物が広く流通していた実情から仮処分や差し止めそのものは退けられたものの、名誉毀損とプライバシー侵害の成否については明確な司法判断が下されました。 一連の百田尚樹『殉愛』裁判結果は、著作者側にとって極めて厳しいものでした。東京地方裁判所は2017年12月、長女の名誉を傷つけプライバシーを侵害した不法行為を明確に認定し、百田氏と幻冬舎に対し連帯して330万円の損害賠償支払いを命じました。百田氏側は控訴したものの、2018年11月に東京高等裁判所も一審判決を全面的に支持し、控訴を棄却。最高裁への上告を行わなかったため、百田尚樹氏と幻冬舎の敗訴が正式に確定しました。 判決文において裁判所は、百田氏側が主張した「真実性」および「相当性(真実と信じるに足りる正当な理由)」をことごとく退けました。著者が妻・さくら氏の一方的な供述や提供資料のみに依拠し、敵対関係にあった長女や元スタッフへの直接取材や裏付け確認を意図的に怠った姿勢が、取材倫理上の重大な過失として断罪されたのです。