免責的債務引受とは?重畳的との違いや住宅ローン承継の要件解剖
免責的債務引受とは?重畳的との違いや住宅ローン承継の要件解剖に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
大手ポータルサイトの知恵袋や法律相談プラットフォームにおいて、2020年代半ばを迎えてもなお後を絶たないのが、「離婚時のペアローン・連帯債務を解消したい」という切実な叫びです。 大手信託銀行の融資審査部出身のファイナンシャルプランナーへの独自取材によると、典型的な相談パターンとして以下の構図が浮き彫りになっています。 「共働き前提で7,000万円のペアローンを組みタワーマンションを購入したが、婚姻関係が破綻。夫が退去し、子どもと残る元妻が住み続けることになった。元妻は『自分が住宅ローン免責的債務引受をして夫を債務から外してあげたい』と窓口を訪れたが、元妻単独の年収は450万円。銀行の回答は『審査否決・現状のまま返済するか物件を売却してください』の一点張りだった」 住宅ローン免責的債務引受が銀行によって認められるための審査基準は、実質的に「新規の借り換え審査」と同等かそれ以上に厳しいのが現実です。 審査現場では以下の厳格なメトリクスが適用されます。 1. 単独年収に対する返済負担率:年間返済額が額面年収の30〜35%(借入額によっては25%)以内に収まっているか。 2. 完済時年齢:引受人が完済時に満80歳未満であるか。 3. 物件の担保価値:現在の市場価格が住宅ローン残高を上回っているか(アンダーローン状態であるか)。 単独審査を通せない場合、やむを得ず当事者間で「履行引受」の合意書だけを作り、夫名義の口座へ妻が毎月返済資金を振り込むという危険な運用に逃げ込むケースが頻発しています。しかし、妻の病気や転職による収入減で振り込みが止まった瞬間、金融機関は名義人である元夫へ容赦なく一括請求を突きつけ、夫の給与が差し押さえられる事例が現場で頻発しています。