足して2で割るのは間違い?平均血圧の正しい求め方と基準値を徹底解説
足して2で割るのは間違い?平均血圧の正しい求め方と基準値を徹底解説について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をお届けします。
多くの人が直感的に抱いてしまう「最高血圧と最低血圧の真ん中が平均血圧である」という認識は、医学的に明確な誤りです。なぜ単純に2で割ってはいけないのか、その理由は心臓の拍動リズムという人体の根本的な構造にあります。
安静時における心臓の一周期(心周期)を観察すると、心室が血液を力強く拍出する「収縮期」の時間は全体の約3分の1に過ぎず、血液を受け入れて休んでいる「拡張期」が残りの約3分の2を占めています。つまり、血管内壁にかかる圧力は、高い状態にある時間よりも低い状態にとどまっている時間のほうが2倍も長いのです。この時間的重み付けを無視して単純平均を取ると、実際よりも過大に血圧を評価してしまいます。
臨床現場で確立されている公認の平均血圧 計算式は以下の通りです。
平均血圧 = 拡張期血圧 + (収縮期血圧 - 拡張期血圧) ÷ 3
※あるいは「(収縮期血圧 + 拡張期血圧 × 2) ÷ 3」と変形することも可能です。
ここで登場する「(収縮期血圧 - 拡張期血圧)」は、いわゆる「脈圧」を指します。実務に追われる現場スタッフや試験を控えた医療従事者が愛用する平均血圧 求め方 覚え方としては、「下の血圧に、上下の差の3分の1を足す」と頭に叩き込むのが最も手際よく、暗算ミスを防ぐ近道です。
例えば、収縮期血圧 拡張期血圧が「130/70 mmHg」の患者を想定してみましょう。脈圧は「130 - 70 = 60」です。この脈圧60を3で割ると「20」になります。最低血圧である70に20を加算すれば、平均血圧は「90 mmHg」と即座に導き出せます。もし誤って単純平均(130 + 70 ÷ 2)で計算してしまうと「100 mmHg」となり、10 mmHgもの乖離が生じて誤った臨床判断につながるのです。