インド独走と中国失速、日本の順位急落が告げる世界人口の地殻変動
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18世紀末、古典派経済学者トマス・ロバート・マルサスは『人口論』の中で、人口の幾何級数的増加に対して食糧生産は算術級数的にしか増えず、いずれ破滅的な飢饉と貧困が世界を襲うと警告した。人類は農業革命と科学技術の進化によってこの悲観的なシナリオを打破してきたが、人口動態の激変と気候変動が交差する現代において、マルサスの問いは新たな形で再燃している。
世界人口が拡大を続ける一方で、異常気象による農業生産の不安定化、水資源の枯渇、脱炭素社会への移行に伴うエネルギー需給の歪みが深刻化している。地球の環境収容力をめぐる議論は、単なる食糧供給の問題を超え、資源の持続可能な分配と地政学的なサプライチェーンの再構築という、極めて複雑な課題へと進化を遂げている。