花びら餅になぜごぼう?由来と意味・名店2026販売情報総まとめ
花びら餅になぜごぼう?由来と意味・名店2026販売情報総まとめの基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
花びら餅の中心に蜜煮ごぼうが挟まれている理由は、平安時代から宮中で行われていた正月行事「歯固めの儀(はがためのぎ)」に由来します。歯固めの儀とは、年の初めに齢(よわい=歯)を固め、長寿と健康を祈願するために硬い食べ物を食す儀式のことです。当時、宮中で供されていたのは「押鮎(おしあゆ)」と呼ばれる塩漬けの鮎や、大根、猪肉、鹿肉などの硬い食材でした。
時代が下るにつれ、これらの宮中食が簡略化・菓子化されていきます。川端道喜をはじめとする御所御用達の菓子司の手によって、丸い白餅の上に紅色に染めた菱餅を重ね、押鮎に見立てた「蜜煮ごぼう」と雑煮を象徴する「白味噌餡」を包む現在の「菱葩餅」の原型が完成しました。ごぼうは「地にしっかりと根を張る」ことから家の安泰や延命長寿を意味する縁起物でもあり、鮎の骨に見立てるだけでなく、その力強い生命力そのものが餅の中に封じ込められているのです。