問題と課題の違いとは?9割が混同する本質と成果を出す思考法
問題と課題の違いとは?9割が混同する本質と成果を出す思考法とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。
Q1:「現場に問題が一切ない」と言い切る部署は、優良組織とみなして良いでしょうか?
A1:極めて危険な兆候と捉えるべきです。問題とは「あるべき姿」と「現状」の差分です。問題がゼロであるということは、目標設定が低すぎて成長が停止しているか、あるいはミスや課題を口に出せない恐怖政治が敷かれ、不都合な真実が隠蔽されている可能性を疑う必要があります。健全で成長意欲の高い組織ほど、高い理想を掲げるがゆえに日常的に多くの問題を認識し、前向きな課題へと変換しています。
Q2:課題をSMARTの法則で策定する際、実務上最も失敗しやすい要素は何ですか?
A2:最も抜け落ちやすいのは「Achievable(達成可能性)」と「Measurable(測定可能性)」のバランスです。気合や熱意に頼った実現不可能な行動を設定して形骸化するか、あるいは「コミュニケーションを密にする」といった数値で測定できない定性的な目標を置いてしまい、達成度を評価できなくなるケースが後を絶ちません。「誰が・いつまでに・何を・どの数値までやり切るか」を物理的に実行可能なレベルまで細分化することが肝要です。
Q3:根本原因の分析を行おうとしても要因が多すぎて、どこから課題化すべきか分かりません。
A3:要因をロジックツリーで網羅的に分解した後、「影響度」と「自社(自分)のコントロール可能性」の2軸でマトリクスを作成してください。景気動向や競合の動きなど、自分たちでコントロールできない外部要因をいくら課題に据えても解決できません。「自力で変えられて、かつ成果へのインパクトが最も大きい領域」のボトルネックを1〜2点に絞り込み、そこに集中して課題を設定するのが鉄則です。