韓国最悪の暗黒史「兄弟福祉院事件」の真相と国家賠償の現在
韓国最悪の暗黒史「兄弟福祉院事件」の真相と国家賠償の現在にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
釜山の山中に広大な敷地を有していた兄弟福祉院のトップに君臨していたのが、院長のパク・イングン(朴仁根)です。パク・イングンは軍出身の経歴を背景に、施設内を軍隊式の階級組織で統制し、入所者を「小隊」に分けて徹底的な監視下に置きました。
施設内で行われていたのは、福祉とは名ばかりの奴隷労働と拷問でした。入所者は毎朝早くから建設現場や工場、牧場での無賃金労働を強いられ、少しでも指示に従わなかったり脱走を試みたりした者は、棍棒による無差別な殴打や凄惨なリンチを受けました。さらに、食事は腐敗しかけた残飯同然のものが少量与えられるのみで、極度の栄養失調と病気が蔓延していました。
1987年に検事の金容元(キム・ヨンウォン)氏によって偶然山中の現場が発見されたものの、政権中枢からの圧力により捜査は大幅に縮小されました。兄弟福祉院事件の真相として最も衝撃的なのは、公式記録に残る死亡者数513名にとどまらず、死因の多くが「衰弱死」や「心不全」と偽装され、一部の遺体は医科大学の解剖用標本として金銭で売却されていた事実です。パク・イングンは巨額の資産を保持したまま短い服役のみで釈放され、その後も系列の福祉事業を継続していました。