おりものが緑色になる原因とは?放置の危険と受診の目安を専門解説

おりものが緑色になる原因とは?放置の危険と受診の目安を専門解説とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

検索窓に「おりもの 緑」と打ち込むユーザーの多くが求めているのは、「数日安静にしていれば自浄作用で元に戻るのではないか」という一抹の希望です。しかし、結論から言えばおりもの緑色の自然治癒を期待して経過観察することは極めて危険です。

前述の通り、緑色を呈している時点で、腟内の自浄作用を司る乳酸菌群は壊滅的な打撃を受けており、病原体の増殖スピードが自己防御能を上回っています。特にトリコモナス原虫は、人間の免疫システムだけで体内から自然消滅することはほぼありません。一時的に体調が回復し、おりものの量が減ったように見えても、原虫や細菌は腟のひだの奥深層やバルトリン腺、子宮頸管、尿道へと潜伏しているに過ぎません。

フェムケア情報メディア「EggLink」が収集した臨床現場の報告によれば、「市販のかゆみ止め軟膏やデリケートゾーン用洗浄液を2〜3ヶ月以上使い続け、症状を月ごとに悪化させてから来院する患者」が後を絶ちません。薬局で手に入る非ステロイド性抗炎症薬や局所麻酔薬を含む外用薬は、皮膚表面の知覚神経を一時的に麻痺させ、かゆみを和らげる作用しか持たないからです。

原因となっているトリコモナス原虫や淋菌、嫌気性細菌を殺菌する能力は市販薬には一切ありません。それどころか、市販の洗浄液で腟内を過剰に洗い流す行為は、残されたわずかな善玉菌(デーデルライン桿菌)まで根こそぎ洗い流してしまい、結果として悪玉菌の暴走を決定的に後押ししてしまいます。表面的な痒みを抑え込んでいる間に病原体は子宮内膜、卵管、骨盤腔へと上行感染し、卵管閉塞や骨盤腹膜炎といった将来の不妊原因を形成してしまうのです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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