12月の英語December完全解説|なぜ10を表す語源の真相と正しい使い方
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英語を学ぶ多くの人が直面する最大の謎が、「なぜ10を意味するDecemberが12月なのか」という点です。身近な英語を見渡すと、「dec-」や「deca-」という語幹はすべて「10」に関連しています。
例えば、10年を表す「decade(ディケイド)」、10種競技の「decathlon(デカスロン)」、小数の・十進法の「decimal(デシマル)」、1リットルの10分の1である「deciliter(デシリットル)」など、語源学(エティモロジー)において「dec-」が「10」を指すことは疑いようのない事実です。それにもかかわらず、なぜ12月がDecemberと呼ばれるのでしょうか。
その真相は、紀元前8世紀頃の古代ローマ最初期の暦「ロムルス暦」に遡ります。当時のローマ社会は農業と軍事が中心であり、農作業が行われない真冬の寒冷期(現在の1月〜2月頃に相当する約60日間)は、農作業も戦争もしない「死んだ期間」として暦の日数に数えられていませんでした。
当時のロムルス暦は、農業が再開し草木が芽吹く「春分(現在の3月)」を一年の始まりとし、年間を以下の10ヶ月(304日間)で構成していました。
- 第1の月(現在の3月):Martius(軍神マルスの月 = March)
- 第2の月(現在の4月):Aprilis(開く月 = April)
- 第3の月(現在の5月):Maius(女神マイアの月 = May)
- 第4の月(現在の6月):Junius(女神ユノの月 = June)
- 第5の月(現在の7月):Quintilis(ラテン語の5「quinque」)
- 第6の月(現在の8月):Sextilis(ラテン語の6「sex」)
- 第7の月(現在の9月):September(ラテン語の7「septem」)
- 第8の月(現在の10月):October(ラテン語の8「octo」)
- 第9の月(現在の11月):November(ラテン語の9「novem」)
- 第10の月(現在の12月):December(ラテン語の10「decem」)
つまり、命名された当初、Decemberは名実ともに正真正銘「10番目の月」だったのです。その後、紀元前700年頃に第2代ローマ王ヌマ・ポンピリウスが暦の空白期間を埋めるために「Januarius(1月)」と「Februarius(2月)」を暦の末尾に追加しました(ヌマ暦)。さらに紀元前153年、行政上の都合により年の始まりが「3月」から「1月」へと正式に変更されたことで、従来の月名がすべて「2ヶ月後ろへスライド」することになりました。
その結果、語源として「10」を意味するDecemberが、暦の上では「12番目の月」として現在まで固定されるという歴史のねじれが生じたのです。