ミニトマトが赤くならない真因!青い実を真っ赤に変えるプロの完熟術
ミニトマトが赤くならない真因!青い実を真っ赤に変えるプロの完熟術を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。
インターネット上の菜園ブログやSNSの投稿で頻繁に見かける致命的な誤解が、「トマトの実を赤くするためには、果実に直接太陽の光をガンガン当てなければならない」という説です。実に光を当てようと躍起になり、果実の周りの葉を丸坊主のようにむしり取ってしまう初心者が後を絶ちません。しかし、これは農学的には明らかな間違いであり、かえって株を枯渇させ、果実を台無しにする危険な行為です。
トマトが赤くなる色素転換のエネルギー源は、葉が太陽光を浴びて行う光合成によって生成される糖分です。果実そのものに光が当たらなくても、健全な葉が十分にあれば実は問題なく真っ赤に熟します。むしろ、直射日光が剥き出しの果実に直接長時間当たり続けると、果実の表面温度が40℃近くまで跳ね上がり、「日焼け果(白く壊死する障害)」を引き起こしたり、高温によってリコピンの生成が阻害されて白っぽいブヨブヨの実になってしまいます。
正しい日照不足対策とは、「実」に日を当てることではなく、株全体の「健全な葉」に効率よく光を届ける環境づくりです。そこで極めて重要になる技術が、正しい摘芯のやり方と摘葉のタイミングです。
摘芯(てきしん)は、草丈が支柱の天辺(一般的には第5〜第6花房の上)に達した段階で、最上段の花房のすぐ上にある本葉を1〜2枚残して生長点をハサミで切り落とす作業です。生長点を止めることで、上へと逃げていた養分の流れが強制的に遮断され、下段の青い実へ全エネルギーが集中投下されます。また、摘葉(てきよう)は、収穫が始まった下段の果房より下にある「黄色く古くなった葉」だけを順次カットするのが鉄則です。青々と光合成を行っている元気な上位葉をむやみに切り落としてはなりません。