なぜ豚ステーキは固くなるのか?フライパンで絶対失敗しないプロの焼き方
なぜ豚ステーキは固くなるのか?フライパンで絶対失敗しないプロの焼き方に関するポイントを分かりやすくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。
豚肉調理において最大の心理的ストッパーとなるのが「生焼けへの恐怖」です。E型肝炎ウイルスや寄生虫(旋毛虫など)、サルモネラ属菌やカンピロバクターによる食中毒リスクを回避するために過剰加熱に走る消費者は後を絶ちません。
厚生労働省が定める衛生管理基準では、豚肉の加熱条件として「中心温度75℃で1分間以上の加熱、またはこれと同等以上の殺菌効果を有する方法(例えば63℃で30分間など)」が明示されています。つまり、肉の中心が75℃に達していなくても、65℃〜68℃の適温を数分間保てば、菌は死滅し安全性は完全に確保されます。
肉の中心が安全に加熱されているかを判断する見分け方は3つあります。
1. 竹串を使った温感テスト
肉の一番分厚い部分の中央に金属製の竹串を斜めに刺し、5秒数えて引き抜きます。その先端を自分の下唇の下(皮膚が薄く敏感な部分)に当てます。「冷たい」と感じたら再加熱が必要ですが、「じんわりと温かい、お風呂の湯加減ほど」であれば芯まで適温(約60℃〜65℃)に達しています。
2. 溢れ出る肉汁の色の透明度
竹串を刺した穴から滲み出てくる水分を観察します。赤く濁った血のような液体であれば生焼けです。一方、透明で澄んだわずかにロゼ色の肉汁が湧き出る状態であれば、安全圏に達しています。
3. 切断面の肉色(ミオグロビン反応)
包丁を入れた際、肉の中心がうっすらとしたピンク色(桜色)をしていることがあります。これは肉に含まれるミオグロビンという色素タンパク質が変色していない証拠であり、菌が死滅した63℃〜68℃の完璧なミディアム状態で仕上がっている証拠です。赤くドロッとした生肉の繊維質とは肉質が明らかに異なります。