酒を一切飲まずに酩酊?体内で酒を造る「自動醸造症候群」の真実
酒を一切飲まずに酩酊?体内で酒を造る「自動醸造症候群」の真実について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。
この不思議な現象の解明に大きく貢献したのが、看護研究者のバーバラ・コーデル博士らによる一連の臨床観察だった。彼女は、原因不明の泥酔症状に悩む男性の消化管から高濃度の酵母菌を検出し、疾患の存在を臨床医学界へ提示した。
体内で「醸造所」として機能してしまう最大の主犯格は、醸造やパン作りに日常的に使われる酵母「サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)」である。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)などの研究機関も注視するように、カンジダ属の真菌が過剰繁殖した場合にも同様の症状が誘発される。抗生剤の長期投与などで腸内細菌のバランスが崩れると、これらの真菌が一気に勢力を拡大し、炭水化物をエタノールに変える「無限の醸造プラント」を作り上げてしまう。