風邪で味がしない原因とは?治る期間とコロナの違いを徹底解明
風邪で味がしない原因とは?治る期間とコロナの違いを徹底解明の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
風邪を発端とする味覚障害を慢性化させないためには、適切な受診タイミングの見極めと、エビデンスに基づいた初期治療が決定打となります。
臨床的に確立されている味覚障害の耳鼻咽喉科受診目安は「発症から2週間」です。風邪症状が治まってから1週間程度は鼻腔粘膜の浮腫が残存している可能性があるため経過観察の範囲内とされますが、2週間を超えても「嗅覚や味覚が戻らない」状態が続く場合、自然治癒の確率が徐々に低下し始めます。特に感冒後嗅覚障害(PVOD)を放置して1ヶ月以上が経過すると、嗅神経線維の萎縮が進行し、ステロイド点鼻薬や神経再生薬の反応性が著しく落ちることが分かっています。
医療機関で実施される主な治療法および処方は以下の通りです。
- 局所ステロイド点鼻薬(フルチカゾン、モメタゾンなど):鼻腔上部の嗅裂(きゅうれつ)における頑固な浮腫を速やかに鎮静化させ、嗅素の到達を再開させます。
- 亜鉛製剤(ポラプレジンク、酢酸亜鉛など):血液検査で血清亜鉛値の低下が認められた場合、保険適用で処方され、味蕾細胞の新陳代謝を強力にサポートします。
- ビタミンB12製剤(メコバラミン):ウイルスによって障害を受けた末梢神経の修復・再生を促進します。
- 漢方薬によるアプローチ:自律神経の失調や血行不良、余分な水分の滞留に対して、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や人参養栄湯(にんじんようえいとう)、咽喉の炎症が残る場合の小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)などが体質(証)に合わせて処方されます。
【プロの結論】早期受診すべき人とセルフケアで様子見できる人の判断基準
日々の診療データや臨床ガイドラインに基づき、医療機関へ直ちに向かうべきケースと、自宅療養で経過を追うべき境界線を明確に提示します。
【直ちに耳鼻咽喉科を受診すべき人】
- 風邪の諸症状(発熱・咳)が完治してから14日以上経過しても味や匂いが全く戻らない人
- 甘味、塩味、酸味などの「基本味」すら水のように感じられ、舌表面にピリピリとした疼痛や灼熱感がある人
- 食事の匂いが「ガソリンのよう」「腐敗臭のよう」に感じられる異臭症(錯嗅・錯味)が出現している人
- 高齢者や慢性疾患を抱え、味覚消失による食欲減退から急激な体重減少や脱水リスクが懸念される人
【セルフケアを行いながら数日間様子見できる人】
- 風邪をひいてからまだ数日〜1週間以内で、鼻水・鼻づまりが現在進行形で残っている人
- 「風味は分からないが、砂糖の甘さや塩のしょっぱさは舌で識別できる」状態の人
- 日を追うごとに、かすかにお茶の香りや出汁の風味が感じられるなど、緩やかな回復傾向を自覚できている人