鳥人間コンテスト熱狂の名言集!琵琶湖の叫びとパイロットの今
鳥人間コンテスト熱狂の名言集!琵琶湖の叫びとパイロットの今の注目されている理由を丁寧にまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
鳥人間コンテストにおいて、最も過酷かつ花形とされるのが人力プロペラ機部門です。パイロットはわずか数百グラム単位で軽量化された細長い翼を操り、時速30km前後を維持するために、ロードバイクの過酷なヒルクライムレースに匹敵する高出力を何十分、ときには何時間も出し続けなければなりません。
真夏の炎天下、機内の温度は40度以上に達し、湿度もほぼ100%。激しい呼吸によってキャノピー(風防)は曇り、視界が奪われる中で、頼れるのは無線から届く仲間の声と自身の感覚だけです。医学的にも、極度の疲労と酸素不足によって脳の抑制機能が外れ、人間の内面にある剥き出しの感情がダイレクトに言語化される特殊な心理状態(トランス状態)に陥ることが知られています。だからこそ、計算や演出では決して作れない、嘘偽りのない本物の言葉が生まれるのです。
その象徴として今なお語り草となっているのが、2011年大会(第34回)で東北大学 Windnautsのパイロットを務めた中村拓磨氏のフライトです。
東日本大震災の発生により、仙台の拠点が被災しながらも仲間とともに機体を組み上げ、琵琶湖の空へ挑んだ中村氏。体力の限界を迎え、高度が海面すれすれまで落ちかけた瞬間、自らを奮い立たせるように叫びました。
「風を…風を拾うんだ!」
「GPS?そんなもん見てねえ!」
「フルパワー全開!」
「折れるな…俺の心!」
自らの限界を超え、仲間が託してくれた翼を1メートルでも先へ進めようとするその姿は、放送直後から「歴史に残る神回」としてSNSや動画共有サイトで爆発的な反響を呼びました。この叫びは、単なる自己顕示ではなく、チーム全員の想いを背負った責任感と、風という不可視の自然と対話するパイロットの本能が結実した瞬間だったのです。